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まっいっか

雑多な日々の彷徨

   

水辺の記憶 Ⅵ 

休日一緒に過ごせなかった父が
夏休みに
鰺鯖乗合船に連れて行ってくれた
小学5年だったか6年だったか




西山さんからもらった
リール竿を一瞥した船長は
黙って太鼓リールの付いた
ごっつい竿を手渡した

それもそのはず
30~40cmの鰺鯖が
時に一荷で

ギヤ比
1:1の太鼓リール
巻き上げは
ダイレクト
隣とオマツリしちゃいけないと
必死に巻いた


人と違ったコトしようと
オモリをナイフで磨いたりしたが
そんな小細工いらないくらい
食いが立って
クーラー2杯が
あっと言う間に満タン

意気揚々と我が家へ凱旋かと思いきや
父の小学校からの付き合いの
古い友人宅へおみやげ持参で参上

そこは
小高い丘の上に立つ
太平洋が一望できる
驚くような大御殿

医療関係で財をなしたらしいが
父の顔を見ると
友人は大層喜んだ
潮まみれ鱗まみれアミまみれの
生臭い親子に
奥様は引きつりながらも
笑顔で迎えてくださった
ホテルのような風呂に入り
美味しく魚を頂き
父は酒宴に
アタシは
同い年のそこのお嬢様のお部屋に

当時,日本にはなかった
ビデオデッキに驚愕

ナっニコレ,
あっ後から番組観られるの!?
ぜっ全員集合も撮れるの!?

当然,「ちょっとだけよ」などなく
お嬢様と
カルピス劇場の健全アニメを鑑賞

いや,金持ちっているもんだなと

翌日は,見たこともない豪華なプールへ

泳ぎだけ達者だったアタシは

飛び込み台付きのプールで高飛び込み
お嬢様が拍手なんかくれるもんだから
何回も何回も



いや,金持ちってすごいなと



貧乏万歳


釣りの話だっけ?







  1. 2013/12/01(日) 12:09:43|
  2. 釣り者

プロフィール

S1 ジェロ

Author:S1 ジェロ
まっ早い話
あれこれ気が多いのよ