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まっいっか

雑多な日々の彷徨

   

水辺の記憶 Ⅶ 

初めてのヤマメは16の初夏


16の初夏と聞くと

爽やかな白と青

白いブラウスの少女

と連想してしまうのは
アタシだけでは
けしてないハズだ



・・・





母行きつけのパーマ屋さんのご主人が
釣りキチらしくヤマメを水槽で飼っているらしい

母がヤマベとヤマメを聞き違えたのだろうと
それでも一応確かめに行くと
水槽には綺麗なパーマーク

この山女魚,桜鱒
アタシの中では
キングオブフィッシュ

均整取れた魚体に
シルバーメタリック
パーマークも上品
恐竜みたいな目


しばし見とれていると
「ジェロ君  行く?」と
髪結いの亭主

「先生お願いします」

初対面でも調子のいいアタシ



タックルは貸すから
ゴム長と餌のイクラだけ用意しろと

アタシが買ったのは
ミツウマの腿までのゴム長
足袋みたく先割れ
足首をゴムバンドで
8の字に縛る物
名称未設定 1のコピー






集合時間は夜中の1時
先生のK自動車にゆられ
現着2時半

「さっ始めるよ」


!?


真っ暗の川に恐る恐る入る
何処が筋だか駆け上がりだか
さっぱり

ただ瀬音だけが
囂々と両脇の
山に反響している




暗闇の中
先生は次々あげている

糸も目印も見えぬ
ホントの脈釣り

ぽつぽつ釣れてくれた

初めての山女魚



白々明けてきて
さぁこれからという頃

「さっあがるよ」



!?


初めての
闇夜の流水劇場




帰りの楽しい
車中でふと思う

これって密漁じゃん

先生に入漁券のことは聞けなかった




初山女魚は,密の味








  1. 2013/12/13(金) 23:29:16|
  2. 釣り者

プロフィール

S1 ジェロ

Author:S1 ジェロ
まっ早い話
あれこれ気が多いのよ